■舞台

○三石町(みついしちょう)

神奈川県の山奥にある割と大きな町。
交通機関は町立のバスだけ。
都会の喧噪を離れのんびりとした雰囲気に浸るには格好の場所。
交通の便が悪いため、知る人ぞ知るという感じの町で、お金持ちの別荘地が密かに山間部に建っている。

 

○私立檜山学園(しりつひやまがくえん)

一見すると山間ののどかさを絵に描いたような学園。男子校。かつては全寮制だったが、現在は、時代の流れか、学園が提供する寮に住むか、下宿するかは自由となっている。
県内随一の進学校で、のんびりとした雰囲気とは裏腹に、意外にもスパルタ教育がおこなわれている。ただし、生徒が自主的に勉強や学校生活をしやすい環境を作って行くという伝統があるため、進学校でありながら自由な校風でもある。
入学に際しては、高い学力を要求されるだけではなく、必ず有力者の父兄からの推薦が必要となっている。
設立は大正と古く、戦後大幅に改築されて、近代的な建物となったがその設立当初からの、国を背負うような人材を育成する≠ニいう目的は今も変わらない。
風変わりな伝統として、教師は全て女性だけと言うのがある。そのため、今まで一度も男性が教壇に立ったことは無い。創立者の趣味だと言われているが真偽は不明。

 

○大生徒会

私立檜山学園が設立当初からおこなっている学園を運営するために必要なことを生徒全員で決定する行事。毎年おこなわれている。正式名称は学校運営のための全生徒参加討論大会=B通常の生徒会とは比べものにならないほど巨大な生徒会であることから、単純に大生徒会と呼ばれ、それがいつの間にか定着した。
生徒・教師の全員参加が義務づけられている。
ただし教師には発言権はなく、大生徒会の運営をただ見守るだけである。
生徒たちは、一週間程度の時間、細かな部会に別れて討論をおこない、最終日に大講堂にて、24時間の時間を使い、全校生徒参加で今後一年間の学校の運営について決定する。
この決定には、教師すらも従わなければならない。拒否する権利は教師には全くない。
ただし、学園の経営者はその限りではない。
毎年、最終日の後には、打ち上げと称した盛大なお祭り騒ぎをおこなうのも伝統。

大生徒会中に淫靡な行為をおこなったとして、男子生徒が退学、女教師が免職されるという事件が過去に数度あった。
また教師を脅迫し、大生徒会の結果をねじ曲げることを条件に、男子生徒が関係を迫る事件や、女教師が男子生徒を誘惑し大生徒会の決定を自分の有利に進めようとした事件などの悪質な行為が近年増えてきている。
今年もよからぬ噂がちらほらと聞こえてきているため、生徒も教師もぴりぴりとした空気の中で大生徒会を迎えることになりそうである。

今後の運営についても、今年度の大生徒会で検討される。

 

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